便秘と耳鳴りの関係性とは？

便秘と耳鳴りというと、あまり関係があるようには見えませんよね。

ところが、実際には、便秘が長く続くと耳鳴りがひどくなるというケースがあります。

ちょっとした耳鳴りが「キ〜ン」と鳴るくらいならだれしも経験していることです。

しかし、それが便秘のせいでずっと続くとなると、たまったものではありませんね。

ここでは、便秘と耳鳴りの関係性についてご説明します。

便秘と耳鳴りが同時に起きるという現象は、どうやって起きるのでしょうか？

まず、耳鳴りがどうしておこるのかは、原因がはっきりされていない事は多いです。

しかし、外耳から中耳へ内耳、聴神経から脳へと伝わるどこかに異常があると言われています。

そして、不眠やストレスが原因となって耳鳴りが引き起こされることも少なくありません。

こういった耳鳴りと併発して便秘を起こしている方も多いのではないでしょうか。

病院で検査しても便秘と耳鳴りが現れる原因が分からない場合、ストレスが原因であると診断されることがあります。

大腸と脳は密接な関係があり、神経伝達物質であるセロトニンという、オキシトシンとともに『幸せホルモン』ともよばれる物質が大きく関連していると考えられています。

セロトニンは体内中で、腸に90％・血液中に8％・脳内に2％とされており、この脳内の2％が人間の精神面に影響を与え、これが不足するとストレスを感じる仕組みとなっています。

便秘で腸内環境が悪化し、腸でセロトニンの分泌が不足することによって脳内のセロトニンも不足します。

そのために、脳がストレスを感じることで耳鳴りが引き起こされると言われています。

便秘と耳鳴りが併発している場合、どうすれば改善できるのでしょうか？

さきほども述べた通り、耳鳴りに悩まされている人の多くが便秘に悩んでいることからも自律神経の影響といった共通の原因があるといえます。

特に、自律神経が乱れている人には不眠で悩まされている方も多いでしょう。

夜の寝つきが悪いと、朝も起きるのが辛く、朝ご飯を抜くことが日常的になりがちですが、これはせっかくの朝の排便のタイミングを逃すことになります。

便秘と耳鳴りを同時に解決したいなら、まずは規則正しい生活リズムをつくり、暴飲暴食をさけ、適度な運動をすることが大切です。

入浴中のマッサージやぬるめのお湯にアロマオイルなどを入れ、リラックス効果を促すことも便秘解消に期待ができます。

自律神経を整え、便秘を解消するといつの間にか耳鳴りも感じなくなっているかもしれません。

耳鳴りはまだまだ解明されていないことが多いのも事実です。

しかし、便秘と共通の原因となる自律神経を整えることは、それぞれを解消するためには、一番の近道となるでしょう。